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偵察メンバーを起用する前提は、そのポジションを守れる同レベル程度の野手が左打ち・右打ちでそれぞれいることだが、
それ以上に守備的要素が求められるキャッチャーに偵察メンバーを起用することは稀で、私が調べた限り過去に15例である。
No. | 選手名 (登録ポジション) |
チーム・監督 | 年月日 | 相手先発 (チーム・投) |
打順 | 交代選手 (打) |
勝敗 ・スコア |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 中静 唯八 (捕) |
西鉄・三原 | 1954.04.03 | 梶本 隆夫 (阪急・左) |
6 | 日比野 武 (右) |
○4-0 |
この時期の西鉄には右打ちの日比野捕手と左打ちの永利勇吉捕手がいた。
No. | 選手名 (登録ポジション) |
チーム・監督 | 年月日 | 相手先発 (チーム・投) |
打順 | 交代選手 (打) |
勝敗 ・スコア |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2 | 加藤 克巳 (捕) |
読売・川上 | 1961.04.18 | 石川 緑 (中日・右) |
5 | 森 昌彦 (左) |
●3-5 |
この試合では川上監督は加藤選手を含め3人の偵察メンバーを起用している。
打順 | スタメン | 交代選手 |
---|---|---|
2 | ⑨ 河野 正 | H3 王 貞治 |
3 | ③ 宮本 敏雄 | →7 |
5 | ② 加藤 克巳 | H9 坂崎 一彦 |
7 | ⑦ 佐々木 勲 | H2 森 昌彦 |
No. | 選手名 (登録ポジション) |
チーム・監督 | 年月日 | 相手先発 (チーム・投) |
打順 | 交代選手 (打) |
勝敗 ・スコア |
---|---|---|---|---|---|---|---|
3 | 近藤 隆正 (投) |
読売・川上 | 1961.04.30- | 小山 正明 (阪神・右) |
6 | 森 昌彦 (左) |
△1-1 |
No. | 選手名 (登録ポジション) |
チーム・監督 | 年月日 | 相手先発 (チーム・投) |
打順 | 交代選手 (打) |
勝敗 ・スコア |
---|---|---|---|---|---|---|---|
4 | 西山 正巳 (捕) |
読売・川上 | 1961.05.10 | 大羽 進 (広島・左) |
7 | 藤尾 茂 (右) |
●2-3 |
打順 | 先発 | 交代選手 |
---|---|---|
5 | ③ 堀内 庄 | ,2 藤尾 茂 |
7 | ② 西山 正巳 | ,3 木次 文夫 |
No. | 選手名 (登録ポジション) |
チーム・監督 | 年月日 | 相手先発 (チーム・投) |
打順 | 交代選手 (打) |
勝敗 ・スコア |
---|---|---|---|---|---|---|---|
5 | 堀本 律雄 (投) |
読売・川上 | 1961.05.19 | 幸田 優 (大洋・右) |
7 | 森 昌彦 (左) |
○9-5 |
No. | 選手名 (登録ポジション) |
チーム・監督 | 年月日 | 相手先発 (チーム・投) |
打順 | 交代選手 (打) |
勝敗 ・スコア |
---|---|---|---|---|---|---|---|
6 | 山田 忠男 (捕) |
大洋・三原 | 1962.09.22 | 柿本 実 (中日・右) |
8 | 島野 雅亘 (右) |
○3-2 |
⑨ | 青山(内) |
535 | アグリー |
2 | 土井 |
⑦ | 松久保(内) |
3 | 島田幸 |
1 | 権藤 |
3 | マック |
⑧ | 近藤和 |
⑥ | `島(捕) |
65 | 桑田 |
⑤ | 的場(外) |
9 | グルン |
PR | 重松 |
4 | 近藤昭 |
④ | 平山(投) |
7 | 長田 |
③ | 上田(投) |
46 | 鈴木 |
② | 山田(捕) |
2 | 島野 |
PH | 金光 |
9 | 森 |
①51 | 秋山 |
PH | 箱田 |
1 | 稲川 |
この試合で三原監督はピッチャーの秋山と
センターの近藤和以外の7つのポジションで
偵察メンバーを起用した。
新聞には当時の最多記録とあったが現在でも
そうである。
No. | 選手名 (登録ポジション) |
チーム・監督 | 年月日 | 相手先発 (チーム・投) |
打順 | 交代選手 (打) |
勝敗 ・スコア |
---|---|---|---|---|---|---|---|
7 | 山田 忠男 (捕) |
大洋・三原 | 1963.10.09 | 城之内 邦雄 (読売・右) |
8 | 土井 淳 (右) |
●1-10 |
この試合でも三原監督は山田選手を含め4人の偵察メンバーを起用したが、
この日は作戦ではなくやむを得ない苦肉の策であったと読売新聞に書いている。
多摩川の合宿を出たバスが雨と渋滞に巻き込まれ後楽園に到着するまで2時間も要し、
「最悪の場合はいる選手だけで試合を始めようと思ったくらい」だったそうである。
No. | 選手名 (登録ポジション) |
チーム・監督 | 年月日 | 相手先発 (チーム・投) |
打順 | 交代選手 (打) |
勝敗 ・スコア |
---|---|---|---|---|---|---|---|
8 | 阿部 成行 (投) |
大洋・三原 | 1966.04.09 | 金田 正一 (読売・左) |
8 | 土井 淳 (右) |
○6-3 |
打順 | 先発 | 交代選手 |
2 | ⑧ 渡辺 政好(投) | H4 近藤 昭仁 |
3 | ③ 辻 善之(投) | H8 近藤 和彦 |
5 | ⑨ 平山 佳宏(投) | ,9 黒木 基康 |
7 | ④ 高山 勲(投) | ,3 松原 誠 |
8 | ② 阿部 成行(投) | ,2 土井 淳 |
この日は開幕戦。読売の開幕投手は
ほぼ金田投手で決定的だったが、
三原監督は何故か5人の偵察メンバーを起用。
毎日新聞には「ハラの中では『巨人は金田』と踏んではいたが、5人の偵察メンバーを使うことにより
『大洋さんは自信がないようだぞ』と思い込ませて、巨人に心の隙を作らせる三原流忍法だろう」とある。
なお、阿部選手はのちに成宏と改名し巨人・近鉄に移籍し外野手として活躍した。
No. | 選手名 (登録ポジション) |
チーム・監督 | 年月日 | 相手先発 (チーム・投) |
打順 | 交代選手 (打) |
勝敗 ・スコア |
---|---|---|---|---|---|---|---|
9 | 佐藤 義則 (投) |
阪急・梶本 | 1979.05.24 | 森 繁和 (西武・右) |
8 | 笹本 信二 (左) |
●6-10 |
No. | 選手名 (登録ポジション) |
チーム・監督 | 年月日 | 相手先発 (チーム・投) |
打順 | 交代選手 (打) |
勝敗 ・スコア |
---|---|---|---|---|---|---|---|
10 | 稲葉 光雄 (投) |
阪急・梶本 | 1979.09.21 | 山下 律夫 (西武・右) |
8 | 笹本 信二 (左) |
○10-4 |
No. | 選手名 (登録ポジション) |
チーム・監督 | 年月日 | 相手先発 (チーム・投) |
打順 | 交代選手 (打) |
勝敗 ・スコア |
---|---|---|---|---|---|---|---|
11 | 島谷 金二 (内) |
阪急・梶本 | 1980.10.01 | 久保 康生 (近鉄・右) |
6 | 笹本 信二 (左) |
●2-7 |
No. | 選手名 (登録ポジション) |
チーム・監督 | 年月日 | 相手先発 (チーム・投) |
打順 | 交代選手 (打) |
勝敗 ・スコア |
---|---|---|---|---|---|---|---|
12 | B・マルカーノ (内) |
阪急・上田 | 1981.05.08 | 鈴木 啓示 (近鉄・左) |
8 | 片岡 新之介 (右) |
●4-10 |
No. | 選手名 (登録ポジション) |
チーム・監督 | 年月日 | 相手先発 (チーム・投) |
打順 | 交代選手 (打) |
勝敗 ・スコア |
---|---|---|---|---|---|---|---|
13 | 白石 静生 (投) |
阪急・上田 | 1981.05.21 | 松沼 博久 (西武・右) |
7 | 笹本 信二 (左) |
○4-3 |
No. | 選手名 (登録ポジション) |
チーム・監督 | 年月日 | 相手先発 (チーム・投) |
打順 | 交代選手 (打) |
勝敗 ・スコア |
---|---|---|---|---|---|---|---|
14 | 米村 理 (内) |
阪急・上田 | 1981.09.23 | 杉本 正 (西武・左) |
8 | 片岡 新之介 (右) |
●3-4 |
No. | 選手名 (登録ポジション) |
チーム・監督 | 年月日 | 相手先発 (チーム・投) |
打順 | 交代選手 (打) |
勝敗 ・スコア |
---|---|---|---|---|---|---|---|
15 | 高橋 功一 (投) |
オリックス・仰木 | 1995.05.04 | 吉田 豊彦 (ダイエー・左) |
8 | 中嶋 聡 (右) |
●1-6 |
朝日新聞には、試合後の仰木監督の話として「中嶋が練習中に首すじを違えた。
起用できるかどうかノックを受ける姿を見て、中嶋か三輪か判断するつもりだった」とある。
当時ベンチには中嶋、三輪のほか高田、高嶋と4人の捕手がいた。
1979-1981年、梶本・上田両監督時代の阪急でキャッチャーへの偵察起用が多いのは、
当時ベンチから出されたサインを投手・捕手が乱数表で確認しながら試合を進めるため、
キャッチャーの起用は打撃優先でもよかったからではないかと思われる。
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